元マイクロソフト日本法人の社長、現インスパイア社長の成毛眞氏といえば実業界きっての読書家としても有名。
そんな成毛さんの著書『本は10冊同時に読め!』を読む。
いやー、面白かった!
本を読まないひとはサルだ。本を読まないひととは付き合うな。本を読まないと庶民から抜け出れない。
など、など。
ちょっと乱暴で過激な紋切り型の発言も多く、この辺りは賛否両論かとは思いますが、内容としてはなかなか面白かったです。
私も常に様々なジャンルの本を5~7冊くらいは平行して読み散らかしているタイプで、その中には途中で読むのを止めてしまうものやあまり印象に残らないものもあるけれど、この「超並列」読書術(このネーミングはどうかと思うけど、、、)によればそれはそれでいいみたい。
成毛さんがこの本で推奨している「超並列」読書術っていうのは、要は、仕事に必要な専門分野の本ばかり読んでても全く意味はなくて、いろんなジャンルの本を同時に読んで脳の様々な部分を刺激し、インプットした異なった種類の情報を、自分の中で取捨選択したり攪拌したりすることによって、これまでにないアイデアが生まれてくる、というようなことらしい。
まあ、私の場合、読書に関しては何か目的がある訳ではなく(成毛さんも「目的を持って読書をするな」とは云っている)、あくまで趣味なので、読みたいものを読みたいときに読みたいだけ読めれば幸せなんですが。
成毛さんのように「本を読まないひととは付き合うな!」と一刀両断にする気は全くないけれど、本は読まないよりも読んだ方がいいとは思う。これは絶対にそう。
最近、仕事などで「想像力がないなあ」と思うヒトに会うことが多く、話をすると大抵本を読まないひとだったりする。
想像力(創造力でもいいけど)って、別にクリエイティブな仕事にだけ当てはまるのではなく、企画でも、経理でも、事務でも、秘書でも、どんな仕事にも必要で不可欠なものだと思う。勿論、主婦にだって。
このままこのプランを進めたらどんなことが起こるか。このメールを受けたら相手はどんな風に感じるか。
仕事や生活を円滑に進めるために、些細なことでも想像力を駆使して、自分と相手の立場や状況を踏まえ、対応する。
当たり前のことのようで、全く出来ないひとが意外といて、たまにのけぞります。
(と、私もヒトの事を言えるほど、出来てはいないのだけれど、、、)
そんなヒトに会うたびに「うーん。想像力が欠落しているのねえ」と思う。
じゃあ、本を読むだけで想像力が豊かになって仕事も人間関係もスムーズに行くようになるのかというと、勿論世の中そんなに単純ではない。
でも、読まないよりは読んだ方が、人生は豊かになると思うのです。
特に小さい頃に本を読む習慣をつけるということが大切だと、オトナになった今思う。
(無理に読ませるということではなく、本を読む楽しみを子どもに教えてあげるということね)
私が人生の中で一番本を読んだのは小学校3年生の夏で、近所の市立図書館にトモダチのやえもんと1日2回通っていた。
1回で借りれる本が3冊だったから1日6冊も読んでいた。それも毎日。
あっという間に小学生の読めそうな棚は制覇してしまい、中学生が読むような小さな字の単行本に手を出したのもこの頃。(このまま、読書道をまっすぐ進んでいたらたいそうな読書家になっていたと思うのですが、この後漫画に走ります。まあ、それはそれで悪くはなかったと思うけれど)
とにかく、小さい頃にとりつかれたように夢中で本を読んだあの夏の経験が、今でも私を本につなげているような気がします。
楽しんでいろんなジャンルの本を読もう!
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