器問屋の日野明子さんの著書『うつわの手帖 【Ⅰ】お茶』を読む。
端正だったり、味があったり、かわいらしかったり。
様々な器たちが、その作り手さんのエピソードもまじえ丁寧に紹介されている。
文章もスッキリ的確で読みやすい。
シリーズ一冊目のようなので続編も期待!
さて。
そんな私も気付けばすっかり「器道楽」まっしぐら~。
知れば知るほど、見れば見るほど、使えばう使うほど、器道は奥が深い。
ああ、恐ろしや。
北欧のアンティークも、ヨーロッパの老舗ブランドも、アジアのキッシュな焼モノも捨てがたい!
そして、日本の民藝品や作家もの。
最近は昭和のレトロなデッドストックの器たちも気になりだしたー。
ああ、もう、本当にキリがない!
でも、スペースと予算には限界がある~!!!
誰か助けて~。笑
▼『うつわの手帖』の中でも紹介されていた有田の磁器作家の山本亮平さんの器。ウチにも二枚あります。白磁器の取り鉢。
私はどちらかというと、いかにも手作り風の無骨な風合いの器が好きなんだけれど、山本さんの器はとても滑らか。薄くて軽くて美しい。ただもうそこにあるだけで美しい。シンプルなので、料理も選ばない。なんにでも似合う。
山本さんの器は「型打ち」と云われる伝統技法で、ろくろでひいた土を、自身で作った石膏型に押しあてて作るそうだ。
昔の大量生産を思わせる懐かしい佇まいと手作りの温かさが融合した器。ちょっとずつ増やしていきたい作家さんのひとりです。
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