大好きなマンガ家、西原理恵子さんの元夫のカモちゃんの自伝的小説『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を読む。
カモちゃんは一昨年、腎臓癌で死んでしまった。
この小説を読んで「アルコール依存症」という病気の恐ろしさをはじめて知った。
冒頭からヘビーな内容なので、そういうのが苦手な人にはおススメしません。
文章も決して上手いとは云えないけれど、それがまた生々しい感じがします。
西原さんの作品を読み続けてもう15年くらいたつので、カモちゃんと出会ったり離婚したりも、なんとなくリアルタイムで知っているので、カモちゃんが死んでしまったときは、まるで友人を亡くしてしまったかのような錯覚に陥りました。
そんな気持ちで読んだので、なんだか友人の独白を聞いているようで、とてもつらい本でした。
でも。
最後にカモちゃんに帰るところがあってよかった。
本当によかった。
帯にあったリリー・フランキーさんの「なんだかんだあっても、幸せな男。」という一文が印象的です。
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