画工の川口澄子さんが書いた『旧暦ライフ 温故知新』を読む。
旧暦についてちゃんと知りたいなあ、とずーっと思っていたのだけれど、この本はどちらかと云うと内容というよりも「画」にひとめぼれ。
版画のような、黒と赤の二色刷りで綴られる画文が、味があって妙に愛くるしい。
この本に載せた「画」を作成するのにどれくらいの手間がかかっているんだろう、と思うと気が遠くなる。
前半は二十四節気にまつわる年中行事や食べ物を、「当世風私的二十四節気」と題し、エッセイ風に紹介している。
文も画も楽しい!
例えば新年に食べる七草がゆは、そもそもは旧暦の1月7日(今の2月中旬くらい)に食されていたので、旬が合わないらしい。
実は七草がゆの七草は何故いつも元気がないのか、と毎年思いながら食べていたので、「なるほど旬じゃなかったのか!」と妙に納得。
来年は2月に食べてみようと思う。(、、、って、来年の食べ物のことを今から考えるなって?!)
旧暦とはそもそもなんぞや、というちょっと難しい説明や仕組みなどの基礎知識は後半で解説されている。
旧暦をざっくりと理解する入門編としては最適な一冊かと。
それにしても、温故知新っていい言葉ですよね。
▼川口さんのWEB
川口澄子のひょうたん画報
http://homepage3.nifty.com/suito-sha/
最近のコメント