読破したのは数日前なんですが、すっかり感想をアップするのが遅くなってしまいました。
イイ本です。
友人ということを抜きにしても、おススメの良書。
飲食業界の「今」が様々な切り口で紹介されています。
分かりやすい言葉でよくまとまっているので、一見、さらりと読んでしまいがちなんですが、中身の濃い一冊かと。
この未曾有の不況に飲食業界もかなりの打撃を受けていると思うのですが、この本のいいところは最後がとても明るく終わっているところ。
日本の飲食業界ってやっぱり素晴らしい可能性を秘めているな、と読んだひとが元気になれるところがとてもイイと思いました。
飲食に興味のあるひとなら一度は「自分のお店を持ってみたい」なんて思ってしまいますよね。
私もそんなことを気軽に考えていたひとりで、なんとなくスクーリングパッドのレストランビジネス学部に申し込みをし、そこで、子安さんや、子安さんのボスに当たる飲食業界の名プロデューサーの中村悌二さんに出会いました。
私の場合は、「お店をやりたい!」という確固たる決心もなく、逆に真剣に「本当にやりたいかどうか」を突き詰めて考えるイイ機会になりました。
もし、スクーリングパッドに通わなければ、いつまでもなんとなく
「あー。お店やってみたいなー。自分だったらきっとうまくできるんじゃないかなあ」
なんて、愚かにも甘く考えていただけだったと思うので。
突き詰めて真剣に考えた結果、私にはお店をやれるほどの情熱も根気もないし、そもそも人様に食事を提供する前に、まずはもっと自分の日々の暮らしや、身近にいるひとを大切にしていきたいな、という風に考えるようになりました。
それがもう3年前。
そこから意識して料理をしたり、器について勉強するようになりました。
お店をやるという結論にこそならなかったけれどやっぱり「飲食」は好き。
誰かのために丁寧に料理をしたり、おもてなしの心でテーブルセッティングをしたり、癒しやサプライズの空間と時間を提供したり。
「お店」でも「家」でも、その部分の想いは共通なんじゃないかな、と。
そんなことを考えながら、今いろいろと自分に対して知識や経験をインプットしているところです。
それが実際に仕事になるかどうかは分からないけれど、なんというか、自分のやりたいことがやれる今の環境にものすごく充実感を感じています。
本の話からちょっとズレてしまいましたが、今の私のきっかけを作ってくれた、スクーリングパッドの子安さんの本。
みなさんも、興味があれば是非読んでみてください。
既に、増刷も決定したそうです!すばらし~。
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