二日酔いで気持ちが悪いが、お腹はすく。
というか、ご飯を食べないと二日酔いが治らない。(私の場合)
ということで、すっかりうちの非常食の定番になったマルちゃんのナポリタン(だって、近所のスーパーで3玉138円なんですもの。安くね?)を作ろうと思ったらピーマンがない~。
玉ねぎとソーセージだけで作っちゃおうかと思ったが、やっぱりピーマンの入っていないナポリタンなんて!!!
と、二日酔いでよたよたしながらも八百屋さんにピーマンを買いに行く。
八百屋さんに行く途中に、骨董品なども置いている渋い器やさんがある。
個性的な髪型のちょっと厳しそうなおばあさんがひとりでやっている小さなお店。
昔の味のある器が置いてあったりしてたまに覗く。
いいなあと思う器は大抵ものすごく高くて手が出ない。
で、今日もちらりと覗いてみた。
大皿が数枚重なっている一番下の、厚ぼったいお皿の風合いが気になって、苦労して上のお皿をどけてその一枚を手に取る。
(狭いので、上のお皿をどかすのも一苦労なのだ)
昔ながらのかっこいい益子焼が出てきた。
釉薬を大胆にあしらった伝統的な益子焼。
一枚欲しいなあと思っていたデザイン。
手にとってじっと見ていたらおばあさんがすっと寄ってきて「若いのに見る眼があるねえ」と云ってくれた。(若くないけどね。)
何度もお店を覗いているけど、声を掛けられたのははじめて。
裏返して値段をみると定価の半額が赤字で書いてある。安い。かなり安い。
「買います。ください。」
思わず、買ってしまった。
聞けば30年位前の益子焼なのだそうだ。すばらしい!
今も、同じようなデザインの伝統的な益子焼は作られているけれど、ここまで釉薬がぼってりしているのはあまり見たことがない。
「ちょうど濱田庄司さんたちが活躍されてた時代ですね!なんか嬉しいなあ」とおばあさんに云ったら「あんた、若いのに詳しいね。感心、感心。これは使いやすいし、いい器だよ。昨日半額にしたばかりなんだけど、ほんと、見る眼があるね。大切にしてね」と云われた。ちょっと嬉しかった。
ちょっとピーマンを買いに出たはずが、なぜか益子焼の大皿を買ってしまった。
しかも、この3連休には益子の陶器市にも行こうと思っていたのに。
何やってるんでしょうか、私。でもいい買い物したな。
どんなお料理を盛ろうか。
うー、楽しみ。
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