昨日は仕事の後、世田谷ものづくり学校に寄る。
この世田谷ものづくり学校は IDEEが仕掛けた廃校利用プロジェクト。
廃校となった池尻中学校を活用し、デザインやものづくりを核とした地域産業を促進する新しい形の拠点(コミュニティ)づくりで、行政からも注目されている。IDEEが手がけているだけあって、学校の雰囲気をそこなわず、洒落た空間になっているのも特徴。
今月から、この世田谷ものづくり学校でスクーリング・パッドというビジネススクールが開校する。
私も来週からレストランビジネスデザイン学部に通う予定なのだが、昨日はもうひとつ興味のあったデザインコミュニケーション学部の説明会に行ってきた。学部長の黒崎輝男氏のお話が聞けるということで。
このスクーリングパッドは説明会自体もユニークで、一方的に話を聞くのではなくかなりの少人数で、ワークショップのような形で行われる。説明会だけでも価値がある。
(残念ながら第一期の募集はすべて終了。第2期は来年2月開講だそうです。また、世田谷ものづくり学校の校舎は常時見学自由なので、ご興味のある方は是非一度行ってみてください。この空間を見るだけでも楽しいですよ。)
昨日の説明会にはなんだかかなり若い男の子が混じってるなあ、と思っていたら、黒崎氏もいち早く「キミ、かなり若いね。いくつ?」と質問。
「高1です」だって。どひゃー!
若いと思っていたが、まさか高校一年生とは!
この間まで中学3年生じゃん!(当たり前だけど、、、)
「う〜ん。賢いんだろうね〜」と黒崎氏も感心していた。
イギリスのデザイン学校に行きたくて、徹夜でいろいろ調べていたところ、このスクーリングパッドのサイトを見つけて「ピンと来た」と云っていた。埼玉から来たそうだ。
最後に感想を聞かれ「今日ここに来ただけでもすごい刺激になりました。通いたいけど、、、親には払ってもらえないのでなんか考えます」と云っていた。すごいなあ。面白いなあ。
どんな質問をされても、物怖じせず、でも決して流ちょうではなく、考えながらきちんと自分の意見を話すところも初々しい感じ。
「とりあえず、ここにはいつでも遊びに来ていいよ。遊びに来ていろんなヒトを捕まえていろんなヒトと話をしなさい。ここにはいろんなヒトがいるからね。今のキミにはそれだけで充分いろいろな事を吸収できるはず。何も大金払って授業を受ける必要はないよ。自分の力で余裕を持って授業料を払えるようになったら授業を受けなさい」と同席していた校長の松村拓也氏も云っていた。すごくまっとうないい意見だと思う。
帰り際「何の仕事してるんですか?」と聞かれ、渋谷まで一緒に帰りながらいろいろと話をした。
というか、すごいしゃべる子だなあ、と思った。
いろんな事を話したくてウズウズしているのが分かる。
駅前でしばらく立ち話をしていたら、バスの乗り場だったらしく後ろに行列が出来ていた。笑
「学校はちゃんと楽しんでる?でも、こういう話ができる友達はさすがにあまりいないんじゃない?」というと
「そう!!!楽しくやってるけど、友達にはこういう話しはしない。自分でもまだ何がやりたいのかよくわからないし。なんか、こういう話をすると引かれる」と云っていた。うん。賢い。
そりゃそうだよなあ。
私が高校1年生のときなんて、宇宙は半径5キロくらいで、未来は明日で、いつも放課後のことしか考えてなかった。(あれれ?今もか?)
彼の宇宙はまさに無限大。
すごいね。
どうぞ、スーツのポケットから『ゴルゴ13』の単行本が出てくるようなおじさんにはならないでね。笑
最近のコメント