最高です!
最近ではハリウッド女優としてもその名を知らしめるようになった コートニー・ラブのソロ初の最新作 『アメリカズ・スウィートハート』。
(矢沢あい(漫画家)とのコラボによる、このジャケットは個人的にはどうかと思うけど、中身がかっこいいのでヨシとします。)
コートニー率いるバンド、holeのラスト作 『セレブリティ・スキン』から約5年半ぶり。(このアルバムも超かっこよかった!)
攻撃的で、力強く、でもどこかもの哀しい。
バックにカート・コバーンの声が聞こえてくるような気がする。
7曲目にはニルバーナの名曲「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」のリフが使われている。
コートニーの夫、カート・コバーンは1994年の4月8日に、散弾銃を口にくわえ頭をぶち抜いて死んでしまった。
そのニュースを聞いた時のことは今でも鮮明に憶えている。
私は平日の昼間、ぽかぽか陽気の中、何故か友人の運転する軽トラの助手席に乗っていた。
カーラジオから流れる無機質で流暢なアナウンサーの声がカート・コバーンの死のニュースを淡々と読み上げた。
現実感が伴わず、夢の中にいるみたいだった。本当に。
世界中の、カートの知らない国の知らない人たちが彼の死に打ちのめされるという事実こそが、彼の死の原因だ。
有名になりすぎた彼は現実に耐えきれなかった。
ドラッグの力を借り、銃を口にくわえることで、その重圧からやっと解放された。
世の中は皮肉で残酷だ。
それでも私は今でも、ニルバーナというバンドとカート・コバーンというアーチストが一番好き。
そして、生きて、強くふてぶてしく、スキャンダルを晒しながら、それでも音楽を作り、ひたむきにしたたかに走り続けるコートニー・ラブは凄い。
Kurt Cobainの自殺はニューヨークタイムズ紙をはじめ、各新聞・雑誌で記事化された。
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