どうも。姐御(anego)です。
本屋さんで『anego』 という本を見つけました。爆笑。
林真理子さんの本って「女性特有の感情を表現するのに長けているので人気がある」というイメージはありましたが、何となーく上滑りのような感じがしててあまり読んだことはありませんでした。
しかーし。
面白かった!
なんというか、「中年のおじさんが独身女性に持つ妄想」に近い、鋭い観察力と並外れた創造力の、凝縮されたパワーを感じました。
この本は商社に勤める33歳独身の丸の内OLが主人公。
同世代。
確かに読んでて共感を感じる部分もあるんだけど、それよりも何よりも「あー。世のおじさんたちはきっとこういう風に見てるんだろうなあ。」と客観的に気付かされる部分が多くて面白かった。
特に私がいる職場は、男性陣が何故か早くに結婚している。
まあ、堅い会社なのでそんなもんか、とは思うけど、早いひとでは25、6才で所帯持ち。
最初にこの職場に来たときはホントびっくりした。
職場の男性陣はほとんど全員既婚なのに、女性陣は派遣の子も含め何故かひとりも結婚していない(笑)
そんなひとたちからしてみると30超えた独身女性の「生態」ってホント理解不能なんだろなあ、と思う。
そこはもうお互い様ってことで、いっそ私たちのことをアフリカの奥地に住む少数民族のようなものと捉えて頂き「何を云っても通じないようだが、なんかおもしろいなあ」という風に、諦めて遠くから見守っててくれないかなあ、と常々思っていたりする(笑)
ちなみにこの小説は雑誌「DOMANI」 で連載されててOLに大人気だったそうです。
「anego系」という言葉も流行ったとか。(聞いたことないけど)
きっと「ああ、これって私のことだわ」と勘違いしちゃうひとも多いんだろうなあ、、、。
そのうちTV化も間違いないですね。
とても面白かったので早速近所に住む不良妻のせいちゃんに貸そうと思います。
ちなみに私のこのblogのURLも「http://www.future-planning.net/blog/anego/」ですが「anego系」ではありません。残念ながら(笑)
この小説のラストが衝撃的ってことで「新感覚恋愛ホラー」などとも云われているようですが、やや強引なこのオチはいまひとつリアリティにかけるなあ、と個人的には思いました。
女性心理のタブーを描いたという意味では私の大好きな作家桐野夏生の『グロテスク』 が圧倒的。
こっちはほんとーにグロテスクで怖かった。これはまた別の機会に。
それにしても、今年は割と、面白いに本に当たります。
コメント