人気工芸作家の三谷龍二さんのエッセイ『木の匙』を読む。
ものづくりをするひとの、独特の視点。
美意識の高さが、イヤミなく心地いい。
なかなか印象深い一冊でした。
手のひらで水を掬う、その手のひらのかたちが、うつわの原形だと思う。
▼三谷さんは本の装丁のお仕事もしています。伊坂幸太郎氏や堀江敏幸氏の本や、最近映画化されたベルンハルト・シュリンクのベストセラー『朗読者』などの表紙を飾っているあの独特のオブジェも三谷さんの作品。
三谷さんが作るシンプルな木の器たちとはまた違うテイストです。
http://www.mitaniryuji.com/f-pub.html
水をすくう
手のひらの形が器の原形・・・・
ホントに!凄い視点。
この感覚が掛け替えのないモノを産み出すんですね。
求めてるヒトが求めるモノを・・・・
投稿情報: miyuki | 2009-12-05 11:06
まさにそうなんですよね~
三谷さんがやはりこの本の中で
「もともと生活品は、人間のからだが基準になって作られることが多い。頭でなく、手やからだで考えられたものだ。」
と云っています。
最近は新しいもの、新しいものと、どうしても頭で考えてしまうことも多いと思います。
勿論、そういうところからも画期的なイノベーションは産まれていると思いますが、人間の体にあった本当に気持ちのいい日用品の基本の部分は、実はずっと昔から変わらないんじゃないかと思います。
投稿情報: おっくぼ | 2009-12-10 13:28