江戸東京博物館で開催中の『ボストン美術館浮世絵名品展』を鑑賞。
素晴らしかった!
少し前、NHKでやっていた「スポルディング・コレクション」の特集を偶然見た。
スポルディング・コレクションとは、アメリカの富豪スポルディング兄弟による6000点を超える浮世絵のコレクション。
スポルディング兄弟は建築家のフランク・ロイド・ライトに収集を依頼していたそうで、かなり質の高いコレクションでもあるらしく、保存状態も極めてよく、当時の色彩がそのまま残っている作品も多くあるらしい。
兄弟は、門外不出を条件にこのコレクションをボストン美術館に寄贈。
その幻のコレクションが今回数点展示されていた。
日本でもまだあまり知られていないという歌川国政の「市川団十郎 暫」(写真)はその中の一枚。
構図や色使いの斬新さ美しさ、画そのものの迫力に息を呑みます。
鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重など有名どころの作品ももちろん素晴らしく。
デザイン、色彩、構図、描かれた人物たちの表情、動き。
女性たちの着物の細かな柄、合わせた帯の妙。流れる髪の様子。
空、山、海といった自然の表現。
すべてが今見ても自由で斬新でセンスがいい。
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