久しぶりに『ku:nel』を購入。最新号のテーマは「本と料理。」
まさに今の私にピッタリのテーマ。
「本と料理。」も堪能しましたが、一番ぐっときた頁は連載企画の「お宅訪問スペシャル」!
「ここがお母さんの理想郷」と題して福島県郡山市の吉田公子さん(65歳)のお家が紹介されている。
これがもう本当にうっとりするくらいん懐かしくて素敵な古民家なのだ。
必見です!立ち読みでもいいから、写真を見て欲しい。
廃屋ながら家付き300坪の土地を、信じられないくらいの破格値で買い取り、浮いた予算の残りを改装に充てた。
利便性より、この家にもともと備わっていた美を優先する公子さんの感覚に深く共感した設計士は、採算度外視して尽力してくれたそうだ。
こうして、時間と手間をかけながら、かつての姿を取り戻した古民家は、近所の人たちの度肝を抜いた。
誰もが、自分たちがそうしたように古い家を解体して、今どきの便利な新築の家を建てるのだろうと思い込んでいたからだ。
(本文より)
ウチのお祖母ちゃんの家も、庭に大きな蔵があって、台所には大きな囲炉裏があって、皆が集まる大きな部屋には太い大きな大黒柱があって、今思い返すと本当に素敵な家だった。(こどもの頃はいたずらすると「蔵に入れるぞー」とおじさんたちに脅され、ちょっと怖かったけど)
今は改築されて普通の住居になってしまった。
確かに利便さで考えたら、新しく建て直した住居の方がずっと暮らしやすいとは思う。
でも。
紹介されていた吉田さんのお家の写真。
本当に素敵で、何度も何度も雑誌を開いては見返してしまった。
手間をかけて、愛情を注がれているお家。
心をぎゅっと捕まれた。
今の私の家(マンション)は、今の暮らしにあっていて、この部屋に出会えて本当に良かったと思っているけれど、歳を取ったらこんな日本家屋に住んでみたいなあ。
今の季節だったら庭に年季の入った七輪を出して、のんびり秋刀魚を焼くような、そんな暮らし。
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