本棚を整理していて目に付いた三島由紀夫の『レター教室』を読み返す。5人の男女の手紙だけで構成された物語。今読んでも斬新な手法だと思う。当時の言葉遣いや風俗も新鮮。『金閣寺』等の所謂文学的な作品とはひと味違う。俗っぽくて、皮肉っぽい。
表紙を飾るのは山本容子さんのイラスト。学生時代、この本を買ったのは三島由紀夫の名前じゃなくてこの表紙に惹かれたからだ。この本を読むと誰かに手紙を書きたくなる。
中学1年生のときにはじめてラブレターらしきものをもらった。机の中に四角い封筒が入っていた。
ものすごく頭のいい男の子からだった。私はその子の事を好きではなかったので、とても困ったし、少し憂鬱な気持ちになった。
誰かにばれたら恥ずかしいとも。
嬉しいという気持ちは全くなかった。
でも今思うと中学1年生にしてはなかなか文学的な文章だったと思う。
しばらくこっそりと取っておいたけど、いつのまにかなくしてしまった。
今、読んだらきっと嬉しいと思うのに。
これも知らない一面だ!
こんな初々しいときがあったのかー。
投稿情報: mayu | 2005-08-05 19:24
あったんだよねー
しかし、ホント,なかなか印象的な文章で、今でも憶えてる一文があるんだよ
恥ずかしくてここには書かないが
投稿情報: okuizumi | 2005-08-09 11:07