吉祥寺のレストラン「KuuKuu」には一度行ってみたい、と随分長いこと思っていたのに、吉祥寺に行く機会があまりにもなかったので、結局一度も行けないまま「KuuKuu」は数年前に閉店してしまった。
高山なおみさんはこの「諸国空想料理店 KuuKuu」のシェフだったヒト。
今では料理家、エッセイストとしていろんな方面で活躍中。
この『日々ごはん』は高山家の日常とご飯を中心としたエッセイ。
高山さんのHPで綴られたものを文庫化したものです。
いやいやいやいや。
面白かったなあ。
久しぶりにファンになってしまいそうです。
(早速、今日、弟とランチを食べた後に紀伊国屋で「高山本」を探しましたが発見できず。無念!)
私はお料理って嫌いじゃないけれども、レシピを見ながら作るのがとても苦手。
途中で面倒くさくなってしまうのです。
(そして、匂いを嗅ぎながら、途中で別のものを作りたくなってしまうのです。)
なので、五感をフルに生かして、ありものにひと工夫して、自分の脳みそを頼りに美味しいお料理を作っていく高山さんの感性にひどく共感してしまいました。(私の場合は必ず美味しいものが出来るとは限らないが!)
料理家なのに、主婦なのに、もう40歳を越えているのに、飲み過ぎて朝帰りしたり、夕方まで寝て夜中の12時からカレーを作りはじめたり、旦那さんと美味しいものをつっつきながら朝まで語り合ったり。
ハタから見たら不規則な生活も、決して派手ではなく、いい感じで自然にまわっていて、元気で、いつも美味しいものと好きなヒトたちがすぐそこにある。
そういう生活。
理想です。
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