FPNで紹介されていた『DTP WORLD 2004年1月号』。
「名刺デザイン A toZ」という特集に興味をそそられ立ち読み。
数々のユニークな名刺の紹介のみならず、DTPの専門誌だけあってlllustratorを使っての作成法などもありなかなか濃い内容だったので購入。
最近の名刺は本当に凝ったものが多いなあ、と仕事で名刺交換をしていても思う。
先日もテレビ朝日の方と名刺交換をして「あれ?名刺が変わりましたね。お洒落な感じ〜。六本木ヒルズ効果ですか!?」なんて云ったばかりだったんだけど、この『DTP WORLD 2004年1月号』でもやっぱり紹介されていた。
「変化する」というイメージをあらわすため7パターン×5色の35種類の名刺が用意されている
そうです。
電通の100色の名刺にも通じるものがある。
以前は仕事とは別に、知り合いに頼まれてロゴや名刺のデザインを作成してたこともあった。(兼業)
ここ数年はデザインには直接関係ない仕事だけをしているけど、またこっちの方の仕事もしてみたいな、なんて思う。
今はいろいろな便利ツールがあるので、器用なひとなら自分でどんどんかっこいいデザインを作成できることができる。(これってすごく素敵な事だと思う)
なのでこれを本業にするっていうのは、今の私のレベルじゃ全くお話にならないんだけど、
好きなことをやるのはやっぱり愉しいし、そこからまたいろいろ広がることもあると思ってる。
こういう「手に取って、目に見える仕事」っていうのは、達成感を実感できるから好き。
ただそれだけなんだけど。
そんな訳で、私自身はデザイナーという職業に固執するのではなく、自分の仕事にデザインというエッセンスを取り入れていきたいとも考えている。
「デザインは無意識のレベルに作用する魔法の王国のひとつである。それは、私たちを元気づけ、刺激し、わくわくさせる。どうしてそうなるのかは、うまく説明できないことが多い。そして、それが脅威のエッセンスになる。
(中略)
私たちは全員がデザイナーなのだ。経理部にいようと、人事部にいようと、私たちは毎日毎日、数えきれないほどのデザインの「サイン」を出して、社内・社外の人たちとコミュニケーションを図っている。オフィスのレイアウト、壁にかかっているもの、使っているあらゆる道具(物質的なものとは限らない)の形、色、大きさ、そしてボイスメールやホームページ、あらゆるものがデザインを通してメッセージを伝えている(見る目がある人には、明確なメッセージが伝わる)。」
と、トム・ピーターズさんも云ってますし。
また、こういったデザインの話になると「デザインっていうのはいかに個性的なものを出せるか」と勘違いされることが非常に多いが、それは間違い。
例えば、グラフィック・デザイナーの大御所、松永真氏が『松永真、デザインの話。』の冒頭でも云っている。
「デザインを行う上でもっとも大切なことのひとつは、フェアであることだと思う。客観性=デザインといっても言い過ぎではない。デザインの使命のひとつが共感を得るということである以上、色がきれいだとか形がどうだとかいう以前に、そのデザインが客観的に正しく判断されているものかどうかが重要なのだ。」
デザインっていうのはあくまでも、伝えたいことを明確に伝えるための手段のひとつ。
主観性ではなく客観性を尊重する。
それができないデザイナーは芸術家を目指すべき。
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