昨日、画廊での仕事について少し書きました。
そういえば、昔から絵を観るのが好きでした。
最近では美術館や美術展などにはほとんど行きませんが、学生時代はいろいろ見ました。
旅先でも美術館巡りは愉しみのひとつでもありました。
私の好きな画家にメキシコの伝説的な女流画家であるフリーダ・カーロがいます。
2002年に作製されたアカデミー賞受賞作品の『フリーダ』は現在日本でも上映中。
「フリーダ・カーロとその時代」と題した展覧会も日本全国で開催される予定(現在は大阪で開催中)のようで、日本でもその名が知られはじめているようです。
この『フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像』という本はメキシコの女流画家「フリーダ・カーロ」ついての、日本人によるはじめての評伝です。
メキシコの美術館で偶然見た、たった1枚のフリーダの描いた絵に魅了された著者が、彼女の生きた軌跡を追う旅行記のような形でまとめられていて読みやすい1冊です。
5年程前に読んで、それまで絵画作品を通してしか知ることのなかった「フリーダ・カーロ」という芸術家の壮絶な運命と奔放な生き様に衝撃を受けたことを憶えています。
フリーダの描いた作品は決して心安らぐものではなく、むしろ、不安や狂気や、愛や性、そういった誰もが心に持つ闇や葛藤を潔いまでにキャンパスにさらけ出しています。
そんなフリーダの描く作品が、観るひとを惹き付けてやまない理由がこの本には書いてあります。
フリーダの最後の作品は、それまでの作品とは一線を画する小さな静物画でした。
メキシコの市場でよく見かけるスイカが、真っ赤な切り口を見せて並んでいます。
その赤い切り口に黒い文字で書かれた言葉は、、、
「VIVA LA VIDA 」(人生万歳!)
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