この数カ月で面白い本を沢山読んだのですが、なかなかアップ出来ず。
暑くて。(と、この尋常ではない暑さのせいにしてみる)
今、せっせと読んでいるのは、銀色夏生さんの「つれづれノート」シリーズ。
友人が送ってくれた数冊がきっかけになって、ハマりました。
このつれづれシリーズは銀色夏生さんのエッセイで、91年に1冊目が出て、今年で18冊目、だそうで。
近所のブックオフと、ブックオフになかった巻はアマゾンなどで購入。
つれづれなるままに興味を惹かれた巻をアトランダムに読んでる感じ。
それまで、銀色さんの旅行エッセイは写真が特に好きで、何冊か持っていたけれど、このつれづれエッセイには手が伸びなかった。
なんか、もっとあまーい、スウィートな感じのひとかと思っていたので。
エッセイを読むと、ものすごく考えがハッキリとしていて、現実的で、でもちょっと(かなり?)風変わりで、面白いひとなのでビックリした。
さらさらと読めるけど、時々ものすごく核心をついていたり、世の中のややこしい仕組みのことをすごくいい表現で指摘していたりして、ドキっとする。そして、時々暴走するのも目が離せない。
20年近く続いているエッセイ。
それだけで凄い価値だ。
ずっと読み続けてきた人は、リアルタイムで銀色さんのこの20年近くの出来事や、こどもたちの成長を感じてきたのかと思うと本当にすごい。
ファンも多い筈だなあ。
「北の国から」のエッセイ版みたい。
同郷(まんぐー)で同じ大学に行った友人がこのつれづれノートが好きだったことを思い出した。
泊まりに行くと、ワンルームのその部屋の、小さな本棚に大事そうに並んでいたのを憶えている。
沢山、線が引いてあったような気もする。
すごく奨められたけど、結局私は読まなかった。
彼女は大学2年のときに「学校に魅力を感じない」という理由で退学してしまった。
その後エステシャンになったと聞いている。
久しぶりに思い出した。
そして、銀色夏生さんと云えば中学の頃流行った「そして僕は途方に暮れる」の作詞をしたひと。
この曲は大好きだった。
特に、
「ひとつ残らずきみを
かなしませないものを
君の世界の全てにすればいい」
という部分の歌詞がすごく好きだった。
哀しいけど、なんて深くて、美しい歌詞なんだ!と感動したのを今でも憶えています。
中学生なのに!
今もこの曲も、この歌詞も好き。
ハナレグミのカバーバージョンが好きで、ヘビロテしています。
http://www.youtube.com/watch?v=9ZHu-pNYSgA
と、話は脱線しましたが。
そんな自分の過去の記憶にもちらほら出てくる、人生の先輩の20年分の人生を(勿論、それが全てではないにしても!)、こうやって勝手に覗かせて頂き、振り返るという体験はなかなか貴重で贅沢だなと思って読んでいます。
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