この『8mile』は、今や世界中の若者たちにとってカリスマ的な存在であると云われている白人ラッパー、エミネムの半自伝的映画。
ラップやヒップホップにはあまり興味のない私。期待せずに観たのですが、面白かった。
舞台は自動車産業も斜陽な、95年のデトロイト。
「8mile」とはデトロイトに実在する「8マイル・ロード」というストリートの名前からきている。
それは、居住地から白人と黒人との境界線であるとも云われている。
黒人文化の息づくこの街では、黒人が白人を差別する。
白熱のラップバトルはまるで格闘技を見てるよう。
よくあるサクセスストーリーではなく、誰もが自分の中に持つ、超えなければならない「境界線」を超えたところで終わっているのが良かった。
男っぽい映画でした。
ところで、 「デトロイトと音楽」 と云えば、やっぱりブラックミュージック。
あの「モータウン」レーベルが生まれたのもこの土地。(現在はNYに移転)
また、KISSの「デトロイト・ロック・シティ」なんて有名な曲も思い浮かびます。(黒人じゃなくて悪魔ですけど。笑)
この曲をそのままタイトルにした映画 『デトロイト・ロック・シティ』 なんてのもあります。
こちらは、デトロイトにKISSのコンサートを観にいくロック好きな高校生の奮闘を描いたコメディ。
単純に笑えて愉しめる映画です。
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